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小羽はいままで堪えてきたものがあふれ出んばかりに涙を流した。
「母さん・・・母さん・・・ママ・・・」
侑子は百目鬼に語った。
願い続ければ叶う。そのくらい人の願いは強いけれど、相手の不幸を願えばその分自分も不幸になる。
小羽の母は夫の不幸を願ったので小羽を巻き添えにして不幸になっていった。
小羽はそれに気付いていて、止めようとしたが母は願い続けることによって自分が不幸になっていっていると気付かず、どんどん転がり落ちていった。
けれど小羽は、母が自分で気付くのを待っていた、と。
そして小羽は四月一日と心が近いという。
「何よりも運命を変えるのは願いだから。」
侑子はそう言った。